「信じて生きる」 07.11.11
ヨハネ福音書4:43〜54
クリスチャンは、聖書を通して自分に語りかけてくださる
神さまの言葉(御言葉)を聴き、それを受け止め、味わい
ながら生きています。御言葉には、神さまの私たちに対する
宣言がたくさんあります。私たちはその神さまからの宣言の
言葉を信じて生きています。
主イエスのところに、王室の役人がやって来ました。
主イエスに、病気の息子を癒していただきたいと思ったのです。
主イエスは、「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」と
おっしゃいました。役人は、主イエスの言葉を信じて帰って
行ったのでした。主イエスの言葉の力を感じたのでしょう。
「帰りなさい」、「行きなさい」、「進んでいってよい」との言葉を
信じたのでした。そして進み出した役人の所に、僕たちがやって
来て、息子が生きていることを告げました。御言葉を信じて進み
出すときに、しるしや不思議に出会うことが起こってきます。
「神さまの不思議な力ある業を見てから信じる」という順番も
あります。
しかし、信仰生活はそういう順番で進められていくのでは
ありません。このときの役人のように、御言葉を信じて進み
出すのです。「行きなさい。進んで行ったらよい」との御言葉に
励まされて前進していくのです。そのような歩みの中で、神さまの
御業に包み込まれていることに気づいていきます。偶然や
運命ではなく、神さまの愛に満ちた配慮に包まれて、導かれて
いることに気付きます。御言葉を信じて生きるときにこそ、自分の
周りが、闇ではなく、喜びで満ちていることを発見するのです。
信仰の父アブラハムも、御言葉を信じて進み出しました。
そうやって、進み出した生涯の中で、祝福され、道が開かれ
ていくことを何度も体験していくのです。
この世で生きる私たちは、御言葉よりも、この世の現実の
不安や恐れに心を奪われそうになることがあります。
そんな私たちに、主イエスの言葉に従い進み出した
役人の姿が迫って来ます。
私たちも、 主の宣言を信じて、進んで行ってよいことに
気付かされるのです。